リモートワークジャーニーを開催していたころ、参加者の方から「パターン・ランゲージ」の存在を教えてもらって、学び始めてからすっかりパターンの世界に魅了されています。
ちょうどパターンの存在を知った頃に井庭先生の新刊が発売されて早速購入し、「これはいいものだ!」と感動して突っ走ったことをよく覚えています。
そして実際に自分たちで「パターン・ランゲージ」を作ろうと思って手探りでトライ&エラーをしている中で、若干煮詰まってきたタイミングで井庭先生のトークショーがあったという幸運があったのです。
この記事では、そのイベントの中で特に自分にとって有益だったことをピックアップして記録しておきます。
パターンランゲージ作り方メモ
パターンランゲージについて
- 人の話を自分の中に落とし込むときは、話を聞いて一旦抽象化して理解してから自分の行動に具体化する。
- パターンはこの抽象化した状態のもの。
- 作り方は、対象者に話を聞いたものを、要素をバラバラにして、KJ法で再構成していく。
パターンの抽出の仕方
- インタビュー対象者のうち、3割ぐらいの人がやっていてうまくいっていることを見つけていく
- 全員がやっていることだったらパターン化するまでもない
- 特定の一人しかやっていない属人的なことは対象にしない
- パターンは3つずつくらいのまとまりにして全体の構成を作っていく ← 構成を作る中で足りないものが洗い出されてくる
- パターンは、皆が思う「あのいい感じ」を再現するために必要なものを考える ← マニュアルとの違い
- パターンには作家性が入ってよい。自我を入れるんだけど開かれているという状態をつくる
パターンランゲージの私にとっての可能性
このイベントでは、「質」を求めるためにパターンを作るんだ、ということが重要だと気付けたのが大きかったです。
それまでの自分のアプローチは、問題起点で入ってしまっていたので、それは目指す「質」を探すアプローチになっていないな…とふりかえり((+_+))
「質」を創りだすことが目的なのだから、その「質」を事象の中から掘り出していくことが必要なんですね。
これって、仏像を彫り出すことに似ているかも。。。
とはいいつつ、自分たちは井庭先生のプロジェクトと全く同じプロセスを踏むことは難しいので、簡略化していきたいのも事実です。
というわけで、今考えているのは、
これまで試みていた問題起点のアプローチをもとに、皆が求める「質」はこの辺にあるんじゃないか?というあたりをつける
その上で、経験からの掘り起こし(インタビュー)をする
というアプローチです。
一からインタビューするよりも少し簡易に、パターンを掘り起こすことにつながらないかな~。
トライ&エラー、実験してみたいと思います!